2018年度横川敏雄記念公開講座「株式会社制度の根本を考える」（第4回）

　株式会社制度が揺れている。
　株式会社制度を最大に活用することに何の疑問を感じない向きがある一方で、株式会社の「死」や株式会社の「病」が論じられたのは最近のことではない。今日、巨大企業は１社で中堅国家以上の経済規模を誇るが、そこに貫かれているのが国家間の経済の覇権をめぐる戦争だと見ることで、この状況を新帝国主義と捉える見解も有力である。極端な格差・貧困社会における貧困層の固定化を植民地の「内国化」と見る視点がそこにはある。
　本講座は、こうした状況を踏まえて、株式会社制度の基礎概念を改めて深く検討することで、株式会社制度が今日抱える課題に迫ろうとするものである。

• 第1回 5/26(土)
  「公開会社法－喫緊の課題と基礎理論の変容－」
  上村達男（早稲田大学教授）
  
  
• 第2回 6/2（土）
  「欧米の先を行く企業統治制度－公益資本主義」
  原丈人（アライアンス・フォーラム財団代表理事、内閣府本府参与）

• 第3回 6/9（土）　※この日のみ15時開始です。ご注意ください。
  「会社の世界史」
  平川克美（(株)ラジオカフェ代表取締役、立教大学特任教授、早稲田大学法学部非常勤講師）
• 第4回 6/16（土）
  「ハードローとソフトローの交錯－イギリス会社法と日本－」
  川島いづみ（早稲田大学教授)
• 第5回 6/30（土）
  「株式と議決権～株式を大量に買い占めれば会社を支配できる！？」
  尾崎安央（早稲田大学教授）

• 対象　学生・大学院生・教職員・一般
• 参加方法　入場料無料、事前の申し込みも不要です。
• 共催　早稲田大学比較法研究所
• お問合せ　法学部事務所　03-5286-1803