環境法政策シンポジウム
豊島産廃事件の教訓を後世に
1990 年兵庫県警が産業廃棄物業者を廃棄物処理法違反容疑で摘発したことから広く知られることとなったいわゆる「豊島産廃事件」は、2017 年 3 月廃棄物撤去完了とそれに続く無害化処理終了によって、一応の終局を迎えた。
環境行政を大きく転換させる契機となった豊島産廃事件は、公害・環境法政策だけでなく、地方自治や紛争処理手続などにも多くの示唆や教訓を与える事例であるが、解決までのプロセスや背後にあった利害関係者達の努力や役割などについては、必ずしも詳らかにされていない。
このシンポジウムでは、豊島産廃事件において特筆すべき役割を果たした3名のキーパーソン(詳細は下記参照)をパネリストに迎え、当時の貴重な体験談をうかがうとともに、環境法政策を通じた教訓を明らかにし、それらを後世に伝えていくことを目的とする。
日時:2018年3月17日(土) 14:00~17:00(開場13:30)
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 南校舎ホール
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html
参加費:資料代1,000円
定員:400名(先着順)
申込方法:申込書に必要事項を記入のうえ、3 月9日までにメールかFaxでお申し込みください。折り返し受付番号を連絡します。
主催:環境法政策学会
後援:慶應義塾大学大学院法務研究科/国際比較環境法センター
プログラム:
総合司会 交告 尚史(法政大学教授/環境法政策学会企画運営委員長)
14:00 ~ 14:05
主催者挨拶・趣旨説明
大塚 直(早稲田大学教授/環境法政策学会理事長)
14:05 ~ 14:25
講演1「ぼくのお父さん― 豊島の将来を憂えたとき」(仮題)
安岐 正三(廃棄物対策豊島住民会議事務局長)
14:25 ~ 15:00 講演2
「豊島産廃事件を振り返る― 行政の壁と住民の力」(仮題)
大川 真郎(弁護士/元豊島事件弁護団副団長)
15:00 ~ 15:35 講演3
「豊島産廃処理の完了を目指して―【共創】の理念での取り組み」
永田 勝也(早稲田大学名誉教授)
15:35 ~ 15:45 休憩 〈10 分〉
15:45 ~ 17:00
パネルディスカッション
司 会: 交告 尚史
パネリスト: 安岐 正三、大川 真郎、永田 勝也、大塚 直(予定)